2014/01/31

四文屋+下町ハイ&元祖ハイの話













酒呑み歩き 高円寺・四文屋+下町ハイ&元祖ハイの話

高円寺を呑み歩く。

「四文屋高円寺北店」に入る。四文屋は、新井薬師本店を中心に、中野や高円寺に展開中の、地元で愛されるチェーン酒場だ。最近、新宿や秋葉原など都心にも展開を広げている。

キンミヤが置いてあるのに、ホッピーがないのは残念。

キンミヤサワーを頼む。キンミヤを梅のシロップと炭酸水で割っている。「下町ハイ」「元祖ハイ」と呼ばれるものだ。

「ハイサワー」などの割材がなかった昔、カットレモンも高かった昔は、無味無臭の甲類焼酎の風味づけに梅のシロップを入れた。もっと昔は甲類焼酎の品質が悪かったために、香りや味わいをごまかすために入れた。ようは焼酎の梅割り。その後に炭酸水で割った「焼酎ハイボール」ができた。

今の「ハイサワー」などの割材で割った酎ハイと分けるために、「下町」「元祖」と付けている。もちろん今でも呑める。レトロ、昭和風のチェーン酒場でも呑める。

有名な梅のシロップは「元祖の素」と呼ばれる天羽(てんば)飲料製造の「天羽の梅」。以外に、合同酒精、神田食品研究所など、いくつかのメーカーからも出ている。

「天羽」は、ほんとうは「あもう」と読む。創業地の徳島では「あもう」と読むが、移転後、東京では「てんば」と読みまちがわれる。ということで屋号を「てんば」に変えた。1916年創業。創業時は洋酒中心の酒類卸業。

焼酎のベースのカクテルの始まりだ。

その後に、ブドウ糖シロップ、クエン酸シロップと炭酸水で割ったり、ホッピーで割ったり、ハイサワーで割ったり。

ちなみに「天羽の梅」の原料は明かされていない。「謎の素」とも呼ばれる所以だ。

でわ。

2014/01/28

50km初詣(3)富岡八幡宮(江東区)



2013年12月31日の夜から2014年1月1日の朝まで、東京ビックサイトから数社の神社に寄りながら明治神宮まで、約50kmを歩いて初詣。

今回は住吉神社から富岡八幡宮まで。気長につきあってください。

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たちばな













酒呑み歩き 高円寺・餃子処たちばな

高円寺を呑み歩く。

餃子が無料で食べられる「たちばな」に入る。

ソフトドリンクを含めて、ドリンク1杯で餃子1皿無料。中生480円、中瓶550円。サワー420円。ホッピーセット670円、ナカ250円。ナカ2杯で餃子1皿無料。つまり餃子込みの価格。ホッピーセットで670円。餃子1皿がつく。ホッピーセットとナカ1杯おかわりで920円。餃子1皿がつく。ナカ2杯おかわりで1170円。餃子2皿がつく。

餃子は1皿250円。餃子以外の肴は300〜600円。肴はふつう。酒は、餃子を食べれば安いかもしれないが、餃子以外を食べれば高い。そういう酒場。

でわ。

2014/01/26

日本の酒情報館で日本酒の呑み比べ!



酒呑み比べ 日本の酒情報館編(再配信)

日本の酒情報館は、全国の酒造組合をまとめる日本酒造組合中央会が営む施設。その一角で清酒を売っている。

色々な清酒が5杯(1合)530円で呑める。常時20〜30品が試飲OK。試飲OKの全品(20品4合)を呑んで旨かった清酒を買う企画。

収録時の情報のため、現在はない清酒もあるので。

マルキュウ



酒呑み歩き 高円寺・マルキュウ

高円寺を呑み歩く。

九州の酒と肴を楽しめる「マルキュウ」に入る。

酒場の、昔からの定番料理は北海道の料理が多い。シシャモ、ホッケ、イカ、ホタテ、カニ、アスパラ、コーン、ジャガイモなどの料理は、北海道の酒場で生まれた。食材の産地だから、当然だ。また、寒い地域の料理はこってり、カロリーの高いものが多い。

最近、昔からの定番料理は好まれなくなった。今は、九州の食材、料理が注目を浴びている。沖縄など、各県の個性のある料理は珍しいものが多い。また、カロリーの低いものが多い。ローカロリー、コラーゲン、ビタミン、食材の前にカタカナが付く。

酒場の客層の変化だろうか。

九州料理を食べながら、焼酎を呑む。

九州で有名な焼酎といえば芋焼酎といいそうだが、実は長崎、福岡、佐賀、大分は麦焼酎。麦焼酎は長崎の壱岐焼酎が発祥。

熊本は米焼酎。球磨焼酎が発祥。

芋焼酎は鹿児島だけ。当然薩摩焼酎が発祥。

宮崎は、現在は色々な焼酎を作っているが、そば焼酎の発祥。

独自の焼酎文化のある沖縄は泡盛、鹿児島の奄美諸島は黒糖焼酎。

焼酎は九州が生んだ名産。焼酎だけでも楽しめる。と思っても、もうけっこうベロベロ。

でわ。

2014/01/24

50km初詣(2)住吉神社(中央区)



2013年12月31日の夜から2014年1月1日の朝まで、東京ビックサイトから数社の神社に寄りながら明治神宮まで、約50kmを歩いて初詣。

今回は東京ビックサイトから住吉神社まで。気長につきあってください。

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50km初詣(1)東京ビックサイト



2013年12月31日の夜から2014年1月1日の朝まで、東京ビックサイトから数社の神社に寄りながら明治神宮まで、約50kmを歩いて初詣。

今回は東京ビックサイトで前回の反省と今回の抱負。気長につきあってください。

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2014/01/23

極楽屋+中生の話



酒呑み歩き 高円寺・極楽屋+中生の話

高円寺を呑み歩く。次に入った酒場は「極楽屋」。ぜひ、極楽気分を楽しみたい。

前も書いたが、知らない酒場に入って「とりあえず中生」と頼んで、あまりに小さいジョッキがきた。思わず「これが中生ですか」と訊いてしまった。

その酒場は中生も中瓶も500円。なら、ぜったい中瓶のほうが得だ。瓶ビールも「生ビール」だ。

酒場で異なるが、ジョッキの平均容量は400mlくらい。泡もあるので、だいたい350mlちょっと。ということは小瓶を500円で呑んでることだ。もう一度。ショート缶を500円で呑んでることだ。ホテルで小瓶500円は許せない。では、酒場で中生500円は許せるのか。

許せない。損だ。この酒場には入らない。

よく入る酒場のホッピーは、ジョッキに焼酎をなみなみと注いでくれる。ほとんどホッピーの焼酎割り。いきなり酔ってしまって楽しめない。思わず「コップをもらえませんか」と頼んでしまう。そして焼酎を移して、セットでおかわりを楽しんでいる。常連客だから許されることだ。

酒好きは、決して「いじましい」とは言わないが、こういうことで酒場を選んでいる。チェーン酒場は別として、個人経営の酒場は、ほんのちょっとも心意気で客はつくのだ。

と言ったところで。「極楽屋」のメガホッピーは呑んでほしい。オススメ。こういう心意気を感じると、思わず言ってしまうわけだ。

極楽気分。でわでわ。

バクダン+高円寺酒場の話



酒呑み歩き 高円寺・バクダン+高円寺酒場の話

高円寺を呑み歩く。呑み歩きながら、高円寺の酒場を語り合う。

高円寺は、雑多な街だ。

駅前の商店街の賑わい。食料品、生活品の並ぶ商店から、古着屋、雑貨屋、古書屋。老若男女が行き交う。休日は、ライブハウス、イベントにたくさんの人が集まる。大規模店が少なく、小規模店がつながりながら街を盛り上げている。

ちょっと離れると住宅街の静けさ。戸建、アパート、マンション。地価が安く、そのため家賃も安い。学生、会社勤めの独りものからファミリーまで、長く住んでいるので、ボランティアなどの地域活動も盛んだ。

色々な物や人に溢れかえる街。その雑多感が高円寺の魅力。雑多な中から文化が生まれて、高円寺をさらに魅力のある街に育てる。

当然酒場もいろいろとある。老舗も多いが、新しい酒場も多い。

酒場にとって厳しい街だという。酒場に限らず、どの店も安い、旨いはあたりまえで、個性と商魂がないと潰れてしまう。「高円寺で成功すればどこでも通じる」というくらい、厳しい。あのワタミは、高円寺で始めた「つぼ八」がルーツ。高円寺で鍛えられた。

だが、酒呑みにとって楽しい街。高円寺を呑み歩いて、入れなかった酒場もある。また歩こう。

でわ。

2014/01/19

信州おさけ村で日本酒の呑み比べ!



酒呑み比べ 信州おさけ村編(再配信)

信州おさけ村は、酒類卸業の長野県酒類販売が営むアンテナショップ。信州(長野)の色々な清酒を1杯(110ml)300〜円で呑める。

1杯300円3品を選んで呑める利き酒セット500円を8回24杯(24品)を呑んで旨かった清酒を買う企画。

収録時の情報のため、現在はない清酒もあるので。

2014/01/18

馬力(2)+馬力ハイの話



酒呑み歩き 高円寺・馬力(後編)+馬力ハイの話

高円寺を呑み歩く。

大衆酒場「馬力」で「馬力ハイ」と「ばくだん」のソーダ割りを頼む。

「馬力ハイ」はガラナエキスで割っている。

ガラナは、種に、カフェインやタンニンが豊富に含まれて、疲労回復や滋養強壮に用いられる。だから「馬力ハイ」。

ガラナエキスを使った炭酸飲料(ガラナ飲料)は原産国のブラジルではよく飲まれる。

1958年にアメリカから入ってきた「コカ・コーラ」。危惧を感じた中小の清涼飲料メーカーの組織「全国清涼飲料協同組合連合会」は、ガラナ飲料に目をつけた。コーラに対すべく、ブラジル大使館の監修のもと、日本人の味覚にあうようなガラナ飲料を作った。「コアップガラナ」。「Co-operation(協同)」と「up(昂揚)」の造語。日本の気概だ。

だが、コーラに負けてしまった。ただ、コーラの製造、販売が他の都府県より遅れた北海道では勝った。おかげで、現在でもコーラより飲まれている。北海道人愛飲の飲料だ。

2010年に、50年を迎えた「コアップガラナ」が、当時のボトルで再発売。少しずつだが、健康飲料として目だつようになった。

ウイスキーをソーダで割るとハイボール。コーラで割るとコークハイ。焼酎をソーダで割ると焼酎ハイボール、酎ハイ。なるほど、焼酎を「コアップガラナ」で割るとガラナハイ。とっても旨い。

あと、「ばくだん」は前回に書いたが、「ばくだん」という酒は京都以外にもある。

東京で、「バクダン」というと焼酎のビール割り。韓国で「爆弾酒」というとウイスキーのビール割り。まあ、京都も東京も韓国もただのちゃんぽん。

あと、戦後に「バクダン」という酒があった。

戦中、サツマイモを原料にした航空燃料のエチルアルコールを作った。焼酎と同じ蒸留製法で作ったので呑める。だが、大事な燃料なため、呑まないようにメチルアルコールを混ぜた。さらにまちがわないようにピンクに着色。戦後、この燃料が流れて、脱色、気化、メチルアルコールを除いて作った焼酎。まあ、そこまでして呑みたいわけ。ここまではいいが、うまく除けなかったり、めんどいから除かなかったりした「バクダン」を呑むと、失明。

でわでわ。

2014/01/16

馬力(1)+ばくだんの話



酒呑み歩き 高円寺・馬力(前編)+ばくだんの話

高円寺を呑み歩く。

「一徳」と「バクダン」が火曜定休のために入れなかった。残念。火曜定休って多いのね。また時間が余ったのでぶらぶら。駅前で、神田の大衆酒場「馬力」を見つけたので入る。色々と楽しい酒が多い酒場だ。

「バクダン」つながりで「ばくだん」のソーダ割りを頼む。

「ばくだん」は、その赤色から「あか」とも呼ばれる、京都下町で有名な地酒(?)。赤ワインと甲類焼酎(ホワイトリカー)を混ぜて作る。地元のサントリーの「赤玉スイートワイン」でないといけないらしい。昔はビールも混ぜていた。酒場によってオリジナルレシピがある大衆酒場の酒。

ストレート以外に、サイダーなどで割る。けっこう甘い。ストレートで呑むときは、「デンキブラン」と同じようにビールをチェイサーに呑むらしい。

2008年にサンムーンというメーカーが商品化。京都以外でも呑めるので、ぜひ。

ちなみに「赤玉スイートワイン」は、サントリーの創業者が1907年に「赤玉ポートワイン」という名で出した。ラベルに赤い丸(太陽)が描かれているので「赤玉」。なぜ「ポート」から「スイート」に?「ポートワイン」は「ポルトガル産ワイン」という意。揉めて「スイートワイン」に改めた。

全国にもあるのだろうか、下町の地酒。あったら、ぜひ教えてほしい。

でわでわ。

2014/01/15

きど藤(2)+ハイッピー&バイスの話



酒呑み歩き 高円寺・きど藤(後編)+ハイッピー&バイスの話

高円寺の立ち呑み屋「きど藤」では、東京下町の地酒(?)が呑める。

最近、酒場で呑めるようになった「ハイッピー」。

「ハイサワー」で有名な博水社のビアテイスト割材飲料だ。実は、博水社も、「ホッピー」のようなビアテイスト割材飲料を出そうとしたが、色々とあってやめた。その後に「ハイサワー」を出してサワーブームを作った。

2006年に、改めて「ハイッピー」というビアテイスト割材飲料を出した。呑み方は「ホッピー」と違って、氷を入れて混ぜるように勧めている。つまりサワーの一種。ビアテイストのサワー。「ホッピー」とコンセプトが違う。正しくは「ハイサワーハイッピー」という。

いまいち酒場で見なかったが、最近は店頭にノボリが立って、呑めるようになった。

そして最近、酒場でやたら呑む「バイス」。

清涼飲料メーカーのコダマ飲料が出している割材飲料だ。赤シソの味。「梅酢」という意。だが、酢は入っていない。あらかじめ炭酸の入ってるコダマサワー、炭酸の入ってない原液がある。原液は炭酸水を混ぜて作る。

昔は酒場だけで呑めた。業務流通のみで一般では買えなかったが、今は通販で買える。家で呑めるので、ぜひ。

昔の大衆酒場で呑まれていた酒。今は、懐かしいのか、新しいのか、また呑まれている。チェーン酒場「加賀屋」が「ホッピー」の後に押してるのが、「バイスサワー」と「クエン酸サワー」。ブームになるか。

でわでわ。

2014/01/13

名酒センターで日本酒の呑み比べ!



酒呑み比べ 名酒センター編(再配信)

名酒センターは、全国の40の酒蔵が共同で営むアンテナショップ。

色々な清酒が1杯(60ml)200〜円で呑める。3杯(1合)で100円引きの500円。15杯(5合)を呑んで旨かった清酒を買う企画。

収録時の情報のため、現在はない清酒もあるので。

2014/01/11

きど藤(1)+ホイスの話



酒呑み歩き 高円寺・きど藤(前編)+ホイスの話

高円寺を呑み歩く。

11時開店の「きど藤」が、開いてない。

「きど藤」は2012年開店の新しい立ち呑み屋。赤羽の「いこい」、武蔵小杉の「晩杯屋」のながれを受け継ぐ有名な立ち呑み屋。

ようやく14時開店。

中生と中瓶(赤星)390円。酎ハイ250円、サワー270円。他に「バイス」と「ハイッピー」のセット310円。「ホイス」と「ホッピー」のセット350円など。ナカは190円。肴は100〜250円。だいたいが100円台。渋谷の富士屋本店の「ハムキャ別」がある。

東京下町の地酒(?)の「ホイス」と「ハイッピー」を頼む。

ウイスキーをもじって、ホイスキー。転じて「ホイス」。

漢方薬に使われるトウヒ、チンピ。コンズランゴウ、チラータ。そしてリキュール、ワイン、ズブロッカなどが入った割材飲料だ。焼酎に「ホイス」と炭酸水で割ると、ハイボールっぽくなる。

東京の後藤商店が1955年頃に作った。当時、ビールやウイスキーは高く、庶民は安い甲類焼酎を呑んでいた。当時の焼酎は粗悪で、香りも味わいも良くなかった。体にも悪いだろうということで、安くて体に良くて旨い酒を呑んでほしくて「ホイス」を作った。

香料、酸味料、調味料、着色料、保存料も入ってるので、ほんとうに体に良いか…。

ただ、「ホイス」は酒場でしか呑めない酒だ。後藤商店の方針で一般小売はしてない。また、置いてる酒場も少ないので、「幻の酒」「謎の酒」と呼ばれている。

でわ。続く。

2014/01/09

エルパト+クラフトビールの話



酒呑み歩き 高円寺・エルパト+クラフトビールの話

高円寺を呑み歩く。昼食でビールが呑みたりなくて、時間もちょっと余ったので。

「高円寺麦酒工房」は、今日は火曜で定休。

ということで、クラフトビールの置いてある「エルパト」に入る。2010年オープンのアメリカ料理と、クラフトビールが楽しめる酒場。在米15年のオーナーがアメリカ料理をふるまう。

「志賀高原ビール・IPA」と「鬼伝説ビール・金鬼」を頼む。

昔は地ビール、今はクラフトビールと呼ぶ。1994年の酒税法改定で、ビールの最低製造数量基準が下がって、ビールが作りやすくなって、クラフトビールのブームとなった。観光地で色々なクラフトビールが呑めた。最近は見かけない。ホッピービバレッジの「日本橋ビール」を呑んだくらい。

「志賀高原ビール」は長野のクラフトビール。製造は、清酒「縁喜」の酒蔵・玉村本店。1805年創業の古い酒蔵だ。2004年にクラフトビールを造り始めた。「IPA」は定番銘柄。その香り、味わいは濃い、苦いビール。

自家栽培のホップと大麦に、長野の酒米「美山錦」を加えたビール「山伏」もある。無濾過なので瓶内の酵母は生きている。瓶内二次発酵のビール。750ml2500円。

「鬼伝説ビール」は北海道の登別のクラフトビール。製造は、北海道銘菓「わかさいも」のメーカー・わかさいも本舗。1930年創業。銘菓「わかさいも」の製造、販売事業の他に、開店寿司などの外食事業、有珠山ロープウェイ、スキー場、ゴルフ場などの観光事業など、地元では有名。1998年にクラフトビールを造り始めた。ピルスナーの「青鬼」、レッドエールの「赤鬼」、そしてペールエールの「金鬼」がある。

「金鬼」は、インターナショナルビアコンペティションのアメリカンペールエール部門で金賞受賞。クセのない軽いビール。

「エルパト」はアメリカ料理以外に酒のこだわりがすばらしい。焼酎、清酒、ワイン、カクテルなど、めずらしい酒が置いてある。ちょっと高いが、旨い。ぜひ。

…そういえば、アメリカ料理を食べなかった。

注記
IPA(インディア・ペールエール):ホップの苦味と高いアルコール。香りも味わいも濃いエールビール。イギリスから、その植民地のインディア(インド)まで、過酷な気候下でビールを運ばなければならなかった。耐えうる保存、冷蔵技術もなかった。考えたのは、ふつうのペールエールよりも、アルコール高めにするため、麦芽を、耐菌性のあるホップを多く使った。
現在はホップの種類で、イングリッシュスタイルとアメリカンスタイルがある。アメリカのクラフトビールといえば、「IPA」というくらい。

2014/01/07

ピッツァナポレターノカフェ



酒呑み歩き 高円寺・ピッツァナポレターノカフェ

高円寺を呑み歩く。

呑む前に軽く昼食。2013年10月に吉野家が始めた、500円のワンコインピザのピッツァナポレターノカフェの新高円寺店で食べる。正確には始めたのは子会社のピーターパンコモコ。一口茶屋、味咲き、石焼ビビンパなどを営む。女性のひとり飯を狙う吉野家が始めた1号店だ。

店頭の外装も、店内の内装も、なんとなく某店に似てると思っていたが。

ドリンクに酒もある。中生500円、大生600円。ワイン500円、ハイボ380円。こちらは低価格ではない。酒を呑む処ではないので、まあ、いいとしても。

かんじんのピザが、ネットでは低評価。たしかに…。

2012年あたりから、低価格のピザがでてきた。チェーン展開ではナポリス、センプレピッツァ、コナなど。そのへんと食べ比べると劣る。なぜだろうか。牛丼激戦を戦ってきた吉野家らしくない。食べてないのだろうか。

ピーターパンコモコの社長は、建築工学を学んで、ほっかほっか亭、フレッシュネスバーガーを始めたひと。フレッシュネスバーガーでは、ごはん処おはちもやっていた。その後に、フレッシュネスバーガーを、デリバリーコーヒーのユニマットに売って、辞めて、フライドグリーントマトを設立。2013年5月に中目黒にワンコインピザのピッツァフォルノカフェを開店。

そうか、店頭の外装も、店内の内装もフレッシュネスバーガーだ。

そして吉野家の三顧の礼に応えて、ピーターパンコモコの社長就任。

ほっかほっか亭で、後発の本家かまどやや、ほっともっとに負けて、フレッシュネスバーガーで、先発のモスバーガーや大戸屋に勝てなかった。なぜだろうか。フレッシュネスバーガーも、ごはん処おはちも、店舗はこだわっている。

HPを見ると、その「店舗のこだわり」がわかる。

だが、店舗によって、スタッフの対応、料理のクオリティのばらつきを感じる。著書を読むと、そのへんはあんまり興味がないらしい。ちなみにフレッシュネスバーガーの譲渡時は赤字経営。経営も興味が…。

モスバーガーや、大戸屋は料理にこだわっている。その「料理のこだわり」を伝えるための店舗。

さて、どこまでピッツァナポレターノカフェはこだわれるか。女性のひとり飯は、まだまだ狙えるところがある。プレスリリースでは100店をめざすという。

その前に、ピザの評価にこだわってほしい。

2014年も呑み歩くので。でわ。

2014/01/06

名酒センター店長オススメ



酒呑み比べ オススメの清酒

全国の40の酒蔵が営む共同アンテナショップ・名酒センター。ここでは有料試飲ができる。1杯300〜円、3杯試飲で100円引き。1杯60mlなので、3杯だと1合。「酒呑み比べ」は名酒センターと、長野の酒蔵のアンテナショップ・信州おさけ村に協力いただいてる。どちらも好みを伝えれば、好みに合った清酒を勧めてくれる。

ということで、名酒センターの店長に好みを伝えて、オススメ清酒を試飲。

呑み比べた3本

旭蔵舞(京都・竹野酒造) 純米
Alc:15・酒度:ー2・精米歩合:60%(旭)

竹野酒造は1947年創業。酒銘は酒米によって「亀の尾蔵舞」「旭蔵舞」「祝蔵舞」「錦蔵舞」「祭蔵舞」がある。

「旭蔵舞」は、酒米「旭」を使っている。「旭」は1911年に生まれて、その後に西日本で広がった。品質は良いが、作付が難しいために、現在はほとんど作っていない幻の酒米。無農薬「旭」で作った「旭蔵舞」は、爽やかな香り、優しく澄んだ味わい。甘口の食中酒。

鳳鳴田舎酒 直汲み無濾過生原酒(兵庫・鳳鳴酒造) 純米吟醸
Alc:18〜19・酒度:+7・精米歩合:60%(杜氏の夢)

鳳鳴酒造は1797年創業。創業時の蔵名は西尾酒造。1945年に13の酒蔵が合わさって多紀酒造に、1996年に鳳鳴酒造に改名。酒銘は「鳳鳴」。振動に変えた音楽を酵母に与えながら作った「音楽振動醸造酒」がある。

「鳳鳴田舎酒」は、元来の清酒の濃醇な旨味、深い重い味わいを求めたシリーズ。その中の兵庫の酒米「杜氏の夢」で作った1本。無濾過生原酒。瓶内二次発酵しているため、微発泡が楽しめる。そのせいか、深い重い味わいは優しく広がり、濃醇な旨味はたしかにあるが、思ったより感じない。わずかに呑んだ後の余韻で感じる。

金升 朱ラベル(新潟・金升酒造)
Alc:15・酒度:?・精米歩合:?%(五百万石)

金升酒造は1822年創業。創業時の蔵名は髙橋酒造。1930年に改名。「碧ラベル」と「朱ラベル」、「碧ラベル」の非熱処理の「本醸造生酒」がある。安くて旨くて毎日の晩酌に呑んでほしいという、普通酒にこだわった酒蔵。

「碧ラベル」は醸造アルコール、「朱ラベル」は自蔵蒸留の米焼酎「かねます」を柱焼酎として加えた普通酒。「朱ラベル」は淡麗辛口。喉ごしの良い、キレのある味わい。蔵元は燗酒を勧めている。

純米嗜好の現在。醸造アルコールを加える「アル添」を嫌う。だが、嫌われても醸造アルコールを加えるのはなぜか。昔は腐造回避、味覚調整のために柱焼酎を加えていた。その後に、戦後の米不足で、増量のために醸造アルコールを加えた。さらに水を加えて三倍増醸清酒を作った。今は腐造回避、増量のために加える必要はなく、味覚調整のために加えている。

ただ、自蔵蒸留の柱焼酎と違って、醸造アルコールは、その原料や蒸留方法に不安、疑問もたしかにある。酒蔵は、その意図、詳細をはっきりと書いてほしい。

注記
酒度:糖分を測った甘口、辛口を示す目安。プラスは辛口、マイナスは甘口。ただ、「甘い」という味わいは、糖度だけではなく、酸度、アミノ酸度、アルコール度、さらには呑む温度に関わるので、酒度は、あくまで目安。

無濾過:醸造後、残っている滓を取り除く濾過作業。濾過によって無色の清酒となる。その作業を行わないので「無濾過」。雑味があって、この雑味を複雑な味わいとして好まれている。

生酒(生原酒):濾過後、熱処理(火入れ)で酵母の活動を止める。また殺菌を行う。酒質安定、常温や長期保存のための作業だが、みずみずしい香りや味わいがなくなるという。また、昔と違って製造技術、輸送管理の優れた今は必要ないということで、熱処理してない生酒、無濾過生原酒が好まれている。瓶内で二次発酵しているため、微発泡が楽しめる。

柱焼酎:清酒の伝統製造で、醸造時に米焼酎やかすとり焼酎を加える。腐造を防ぐためと、味をしめる(しゃんとする)ために加えた。明治時代以後、醸造アルコールができて、柱焼酎の代わりに加えるようになった。

かすとり焼酎:日本酒の酒粕で作った焼酎。「粕取り」が語源。ちょっとクセがある。戦後の「カストリ焼酎」は「酒粕で作った粗悪な密造焼酎」。まったく違うので。

醸造アルコール:食用エタノール(酒精)。主に糖蜜(サトウキビ)、他にサツマイモ、トウモロコシなどを発酵、蒸留したもの。36度未満は甲類焼酎、ホワイトリカーとして売られている。

三倍増醸清酒:戦後の米不足から、醸造アルコールや色々なものを混ぜて薄めて作った日本酒。醸造アルコールといっても原料はわからない。3倍くらいになるのでこう呼ぶ。

2014/01/05

立呑屋



酒呑み歩き 上野・立呑屋(再配信)

2013年に呑んだ立ち呑み屋の紹介

2014/01/04

日本酒・湯川酒造店(長野)



酒呑み比べ 長野・湯川酒造店

1650年創業の湯川酒造店は、標高1000mにある、最も星空に近い酒蔵だ。

精米歩合は玄米をどれだけ磨くかで、その歩合で吟醸(60%以下)、大吟醸(50%以下)とつけられる。大吟醸は玄米の外側半分を削っているわけ。ちなみに食べる白米は90%、酒米は70%くらい。もったいないが、磨けば雑味がなくなり、すっきりした味になる。だが、酒米の個性もなくなるので、精米技術、その後の技術を求められる。

あと、「木曽路」は有名だが、現在の16代当主の名を付けられた「十六代九郎右衛門」も勧めたい。31歳で酒蔵を継ぎ、平均年齢40歳の蔵人たちと共に、長い歴史と若い創造を合わせて作った、米の旨味たっぷりの酒だ。ちなみに16代当主は女性。

呑み比べた3本
・木曽路三割麹純米酒
 Alc度:15~16・酒度:ー3・精米歩合:70%(美山錦)
・木曽路特別純米夏生酒
 Alc度:17・酒度:?・精米歩合:60%(ひとごこち)
・十六代九郎右衛門純米吟醸無濾過生原酒協会9号酵母
 Alc度:17.6・酒度:+1・精米歩合:55%(美山錦)

「木曽路三割麹純米酒」は70%の精米でありながら、すっきりした味わい。米の旨味も感じられた。「木曽路」は、どの1本でもいいので、ぜひ飲んでほしい日本酒だ。

でわでわ。

肉の大山



酒呑み歩き 上野・肉の大山(再配信)

2013年に呑んだ立ち呑み屋の紹介

喜平



酒呑み歩き 池袋・喜平(再配信)

2013年に呑んだ立ち呑み屋の紹介

2014/01/03

富士屋本店



酒呑み歩き 渋谷・富士屋本店(再配信)

2013年に呑んだ立ち呑み屋の紹介

2014/01/02

大都会



酒呑み歩き 池袋・大都会(再配信)

2013年に呑んだせんべろ酒場の紹介