2014/01/18

馬力(2)+馬力ハイの話



酒呑み歩き 高円寺・馬力(後編)+馬力ハイの話

高円寺を呑み歩く。

大衆酒場「馬力」で「馬力ハイ」と「ばくだん」のソーダ割りを頼む。

「馬力ハイ」はガラナエキスで割っている。

ガラナは、種に、カフェインやタンニンが豊富に含まれて、疲労回復や滋養強壮に用いられる。だから「馬力ハイ」。

ガラナエキスを使った炭酸飲料(ガラナ飲料)は原産国のブラジルではよく飲まれる。

1958年にアメリカから入ってきた「コカ・コーラ」。危惧を感じた中小の清涼飲料メーカーの組織「全国清涼飲料協同組合連合会」は、ガラナ飲料に目をつけた。コーラに対すべく、ブラジル大使館の監修のもと、日本人の味覚にあうようなガラナ飲料を作った。「コアップガラナ」。「Co-operation(協同)」と「up(昂揚)」の造語。日本の気概だ。

だが、コーラに負けてしまった。ただ、コーラの製造、販売が他の都府県より遅れた北海道では勝った。おかげで、現在でもコーラより飲まれている。北海道人愛飲の飲料だ。

2010年に、50年を迎えた「コアップガラナ」が、当時のボトルで再発売。少しずつだが、健康飲料として目だつようになった。

ウイスキーをソーダで割るとハイボール。コーラで割るとコークハイ。焼酎をソーダで割ると焼酎ハイボール、酎ハイ。なるほど、焼酎を「コアップガラナ」で割るとガラナハイ。とっても旨い。

あと、「ばくだん」は前回に書いたが、「ばくだん」という酒は京都以外にもある。

東京で、「バクダン」というと焼酎のビール割り。韓国で「爆弾酒」というとウイスキーのビール割り。まあ、京都も東京も韓国もただのちゃんぽん。

あと、戦後に「バクダン」という酒があった。

戦中、サツマイモを原料にした航空燃料のエチルアルコールを作った。焼酎と同じ蒸留製法で作ったので呑める。だが、大事な燃料なため、呑まないようにメチルアルコールを混ぜた。さらにまちがわないようにピンクに着色。戦後、この燃料が流れて、脱色、気化、メチルアルコールを除いて作った焼酎。まあ、そこまでして呑みたいわけ。ここまではいいが、うまく除けなかったり、めんどいから除かなかったりした「バクダン」を呑むと、失明。

でわでわ。

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