2014/01/31

四文屋+下町ハイ&元祖ハイの話













酒呑み歩き 高円寺・四文屋+下町ハイ&元祖ハイの話

高円寺を呑み歩く。

「四文屋高円寺北店」に入る。四文屋は、新井薬師本店を中心に、中野や高円寺に展開中の、地元で愛されるチェーン酒場だ。最近、新宿や秋葉原など都心にも展開を広げている。

キンミヤが置いてあるのに、ホッピーがないのは残念。

キンミヤサワーを頼む。キンミヤを梅のシロップと炭酸水で割っている。「下町ハイ」「元祖ハイ」と呼ばれるものだ。

「ハイサワー」などの割材がなかった昔、カットレモンも高かった昔は、無味無臭の甲類焼酎の風味づけに梅のシロップを入れた。もっと昔は甲類焼酎の品質が悪かったために、香りや味わいをごまかすために入れた。ようは焼酎の梅割り。その後に炭酸水で割った「焼酎ハイボール」ができた。

今の「ハイサワー」などの割材で割った酎ハイと分けるために、「下町」「元祖」と付けている。もちろん今でも呑める。レトロ、昭和風のチェーン酒場でも呑める。

有名な梅のシロップは「元祖の素」と呼ばれる天羽(てんば)飲料製造の「天羽の梅」。以外に、合同酒精、神田食品研究所など、いくつかのメーカーからも出ている。

「天羽」は、ほんとうは「あもう」と読む。創業地の徳島では「あもう」と読むが、移転後、東京では「てんば」と読みまちがわれる。ということで屋号を「てんば」に変えた。1916年創業。創業時は洋酒中心の酒類卸業。

焼酎のベースのカクテルの始まりだ。

その後に、ブドウ糖シロップ、クエン酸シロップと炭酸水で割ったり、ホッピーで割ったり、ハイサワーで割ったり。

ちなみに「天羽の梅」の原料は明かされていない。「謎の素」とも呼ばれる所以だ。

でわ。

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