2013/12/24

カップ酒を楽しもう!(1)



酒呑み比べ カップ酒の呑み比べ(前編)

カップ酒のイメージといえば、自販機やコンビニで、「気軽に酒が呑めればいい」というかんじだ。日本酒が多いので、「カップ酒」「日本酒」「よっぱらい」、そして保管状態も良くないので「旨くない」というかんじだ。

カップ酒は、日本酒の悪いイメージの象徴だった。

数年前にカップ酒のブームがあって、専門の酒場があったが、最近、小さな酒蔵が、おしゃれなカップでカップ酒を出して再びブームになっている。ガラスカップ以外の、割れにくい、再栓のかんたんなアルミボトルが出てきたり、乙類焼酎のカップやワインのミニボトルが出てきたり、いつでも、どこでも、色々な酒が気軽に呑めるようになった。

呑みきりで、旅行や出張、観戦や宴会などで気軽に酒が呑める優れたカップ酒。優れたところが、ようやく認められた。

カップ酒は、1964年に、灘五郷の酒蔵・大関の出した「ワンカップ大関」が始まり。「ワンカップ」は1合瓶という意で、登録商標だ。酒場で呑むコップ酒をそのまま商品にしようという考え。その後に、他のメーカーもカップ酒を出したが、大関のほぼ寡占市場。最盛期は年間1億本以上も売れたという。

その「ワンカップ」を作った大関は、1711年創業。日本酒は、オヤジが立ち呑み屋でコップで呑む安い酒というイメージだった。そのイメージを拭おうと考えた。コンセプトは、若者に街中でかっこよく呑んでもらう酒。だからロゴデザインも、カップデザインもこだわった。酒質もこだわった。だが、結果はオヤジが喜んで呑んだ。呑んで1億本も売れた(笑)。

再びブームになっている。大関の考えたコンセプトどおりに。自慢の酒を知ってもらおうと、呑んでもらおうと、味わってもらおうと、小さな酒蔵がカップ酒で出している。色々な純米酒や吟醸酒が気軽に呑める。コンビニも、保管状態を良くして、ブームを支えている。

ぜひ、今晩はカップ酒を。

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