2013/12/27

味の笛+神田酒場の話



酒呑み歩き 神田・味の笛+神田酒場の話

神田を呑み歩く。けっこう呑んだ。けっこう酔った。

立ち呑み屋「味の笛」に入った。立ってれば、まだ呑める。

「味の笛」は、御徒町駅前にあるファミリーデパート吉池が営む立ち呑み屋。吉池は、小売業以外に外食業も展開。そのひとつに、立ち呑み屋「味の笛」がある。神田店は1992年、本店は1997年開店。

創業者出身の新潟の酒、魚介の肴、手づくり総菜を楽しめる。ビール250円、酎ハイ200円、ハイボ250円、新潟の酒が300〜500円。肴は200〜400円。安い、旨い立ち呑み屋だ。

前も書いたが。

有名なチェーンの立ち呑み屋。通しで100円も取られる。酒も肴も決して安くない。別にけちってるわけではない。ただ、立ち呑み屋でチャージは、その価格はないだろう。立ち呑み屋は立って軽く、早く、そして安く呑む処と思っている。そういう処と思って入る。だが、チャージを、その価格を言ってくるならば座りたい。ゆっくり呑みたい。

それでも「安い」「CP凄い」というレビューを見ていると、「酒呑み」と「酒を呑みたい人」は違うと思った。まあ、サービスも悪いし、客筋も悪いし。まあ、もう入らないけど。

ちなみに「俺のやきとり」ではない(笑)。

話を戻して。「味の笛」で呑んで驚いたのは、神田酒場は客筋が見事に分かれている。地元人、若いサラリーマンとオヤジのサラリーマン、ひとり呑み、ふたり呑み、グループ。店によって客が違う、客によって店が違う。「味の笛」はちょっと疲れた(失礼)サラリーマンで賑わう。

もっと驚いたのは、どの店も客筋がとってもいい。若い人もグループも騒がない。ここは騒ぐために酒を呑む処ではない。酒を呑んで騒ぐ処でもない。酒を呑んで楽しむ処だ。楽しみ方は色々。話す、本を読む、たゆたゆと寛ぐ、ただ旨い酒と旨い肴を楽しむ。そういう処だ。

この神田という街が、ずっと醸しだしてきた気風かもしれない。この気風を失わないような、新しい街に。大衆酒場を新しい形で続けてほしい。

でわ。

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